唾液腺がんの患者様へ、プラスアルファの最先端がん治療
アイマックスがん治療
唾液腺がんの症例報告
再発手術を繰り返し、抗がん剤、放射線治療に抵抗性を示して、他に治療がないと宣告された唾液腺がんの症例です。
アイマックスがん治療を開始したところ、がんの消失、および進行停止と痛み止めに用いていたモルヒネを使わなくてよくなりました。
青い円で囲まれて光っているところが、唾液腺がんです。治療後、局所に再発したがんおよびリンパ節転移はほぼ消失しました。(PET-CT画像)

青い円で囲まれて光っているところが、唾液腺がんの肺転移です。アイマックスがん治療後、観察期間約5カ月がんの進行が停止していました。(PET-CT画像)

Introduction
唾液腺がんに対しては、手術が最も有効な治療法である。しかし、放射線や抗がん剤に対しては抵抗性が強く、再発や転移を伴った進行症例では極めて予後が悪い。
本症例は、手術及び術後放射線照射の後も再発を繰り返し、抗がん剤治療も効果なく、他に治療法が無いと宣告され、モルヒネによる疼痛ケア(緩和ケア)のみを施されていた進行顎下腺がんの患者様である。原発(再発)部位に加えて頸部リンパ節と多発性の肺転移に対して自己がん組織樹状細胞ワクチン療法、また、原発(再発)部位に対しては強度変調放射線治療(IMRT)と局所樹状細胞ワクチン療法を併用し、原発(再発)及びリンパ節転移部位の腫瘍の完全緩解、並びに肺転移腫瘍の進行停止を認め、さらにそれに伴ってpain controlに成功し、1年以上服用していたモルヒネを中止する事ができ、著しいQOLの向上を認めた症例を経験したので報告する。
Case
50歳代男性。既往歴、家族歴 : 特記事項なし。
診断名 : 顎下腺がん(腺様嚢胞がん)、頸部リンパ節転移、多発性肺転移
1991年1月 右側顎下腺がんの診断のもと、腫瘍摘出術、術後UFT内服
1996年5月 口腔底に再発、再発巣の切除および術後放射線療法60Gy施行
1998年4月 肺転移、胸腔鏡補助下肺葉切除(VATS)施行。
1999年8月 口腔底に再々発、口腔底部分切除術、右頸部郭清術施行。
2001年6月 肺転移指摘される。
同年7月 2006年9月の間、下記化学療法を施行される。
Docetaxel+CDDP 3 course
Docetaxel単独 10 course
TS-1
CHC12103 (治験薬 paclitaxelのミセル)6 course
Nedaplatin 12 course
DJ927(治験薬) 2 course
Nedaplatin 6 course
再発部増大に伴う疼痛ケアのためモルヒネ製剤服用中。また、舌咽神経麻痺症状(構音障害、嚥下障害)出現。
同年10月 当院の姉妹クリニックにて受診。
11月 局所再発部より一部組織を採取し、自己がん組織樹状細胞ワクチン療法を開始。
2週間に1回x5回
同治療により再発部及び肺転移腫瘍の進行停止が認められた。
局所再発部に対しては、より積極的な治療を希望されたため、
強度変調放射線治療(IMRT)+局所樹状細胞ワクチン療法を計画した。
2007年1月 IMRT施行。1回3Gyx10回(総線量30Gy)。
2月~3月の間、樹状細胞局所投与を2週間に1回x4回施行した。
3月撮影のPET-CT所見にて、
原発(再発)腫瘍及び頸部リンパ節転移は、治療後ほぼ完全に消失し、肺転移巣は、観察期間約5ヶ月間、増殖が停止していた。
局所再発腫瘍ならびに頸部リンパ節転移巣の消失に伴い、がん性疼痛も無くなり、1年以上服用していたモルヒネを中止する事ができた。構音障害、嚥下障害も改善し、QOLの著しい向上が認められた。同療法が、放射線、抗がん剤無効、切除不能の再発・進行唾液腺がんに対して、極めて有効な治療法となる可能性が強く示唆された。
特記すべき副作用は全く認めなかった。
Discussion
一般的に、唾液腺がんは放射線・化学療法に抵抗性を示すが、増殖が緩慢なため、適切な手術が施されれば予後は比較的良い。
しかし、唾液腺がんの中でも腺様嚢胞がんは、局所浸潤能が強く、再発率が高い。加えて他の唾液腺がんと同様、放射線・抗がん剤に感受性が低いため、予後は極めて不良である。
今回の患者様も、手術後再発を繰り返しており、根治手術後の放射線や他の様々な抗がん剤も奏効せず、極めて難治性の病変であった。
本症例において、まず組織を一部採取し、自己がん組織樹状細胞ワクチン療法を施行した。自己がん組織を試験管内で樹状細胞に取り込ませ、患者様に投与する。皮内に投与された樹状細胞は速やかに近傍のリンパ節に移動し、Tリンパ球にがん抗原を提示、T細胞は自己がんの抗原を認識し、CD8+Tリンパ球はCTLに、CD4+Tリンパ球はヘルパーT(Th)細胞に分化し、がん組織の増殖を抑えたと考えられる。
さらに、局所再発部位に対して、最新のピンポイント照射法であるIMRTを施行後、同部に樹状細胞の局所投与を行なった。通常、唾液腺がんは放射線抵抗性であり、根治手術後の補助的照射程度にしか使用されない。
しかし、今回のケースでは、放射線によって、がんの細胞死を「ある程度」誘導する事ができれば、局所投与された樹状細胞がこれを貪食し、Tリンパ球にがん抗原を提示する事ができたと考えられる。
がん抗原を認識したTリンパ球は、原発(再発)部位のみならず、リンパ節転移腫瘍までも攻撃し消失させ、肺転移巣の増殖を停止させたと思われる。
さらに、現時点でTリンパ球は自己のがん抗原を記憶していると考えられ、再発予防効果も期待できる。また、IMRTだからこそ、過去にfull dose(60Gy)照射されている部位にも、さらに追加照射が可能であったという事も重要なポイントである。
以上のように、最新の放射線治療IMRT+樹状細胞ワクチン療法は、極めて有益な治療法であったと考えられる。
トップへ -> 治療実績 -> 唾液腺がんの患者様へ、プラスアルファの最先端がん治療






