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食道がんの患者様へ、プラスアルファの最先端がん治療

食道がんの患者様へ、プラスアルファの最先端がん治療
樹状細胞ワクチン療法

※姉妹クリニック(セレンクリニック東京)における症例報告より

食道がんの症例報告
手術ができなかった進行食道がんで、放射線治療、抗がん剤が無効であった症例です。
樹状細胞ワクチン療法によってがんの縮小飲食の改善を認めました。

赤い矢印のところが、食道がんです。樹状細胞ワクチン療法後、がんの肉眼的消失と、それによって閉塞されていた食道が改善しました。青い矢印のところが、改善した食道です。(内視鏡画像)

食道癌内視鏡画像

黄色い円で囲まれて光っているところところが、食道がんです。樹状細胞ワクチン療法後に顕著ながんの縮小を認めました。治療後の画像では、光っているところがありません。(PET-CT画像)

食道癌PET-CT画像

食道がんに対する樹状細胞ワクチン療法症例報告

Introduction
標準治療無効の進行食道がんは、一般的には他のがん治療の選択肢がなく予後は不良である。手術切除不能で、放射線治療、化学療法も無効であった、進行食道がんの患者様で、樹状細胞ワクチン療法を開始、局所再発部位の消失およびそれによる通過障害の改善などQOLの改善を認めた症例を報告する。

Case
80歳代男性。
既往歴 : 平成14年咽頭がん(放射線治療、現在問題なし)、平成15年舌がん(手術、現在問題なし)
家族歴 : 特記事項なし。
診断名 : 食道がん、肝転移

平成18年3月 食道がん、肝転移を指摘される。化学療法を施行し、肝転移巣は消失するも、原発巣には効果がなかったため、さらに放射線治療(total 60Gy、~10月まで)および化学療法を実施。それでも原発巣に対して効果はなく、他のがん治療選択肢が無いとの事で、免疫療法を希望して11月に当院の姉妹クリニックに来院となった。この時、患者様は既に食道がんの増大による通過障害のため、食事摂取が困難となっており、この通過障害の改善を強く希望されていた。

11月アフェレーシス(成分採血)を行ない、樹状細胞を誘導。
12月~平成19年1月にかけて、2週間に1回、計4回、内視鏡下に局所樹状細胞ワクチン療法を施行した。
施術後、内視鏡にて食道の腫瘍塊の消失、PET-CTにて食道がんへのFDG集積の消失が確認された。さらに、食道通過障害は著しく改善し、食事の経口摂取が可能となり、QOLの著しい改善が認められた。

同 PET-CTにおいて、肝転移巣の再発が認めらており、それについては別途治療の検討をしている。副作用は、NIC共通毒性基準によるgrade 3以上の重篤なものは認めなられなかった。

以上、局所樹状細胞ワクチン療法が手術切除不能、放射線治療、化学療法無効の難治性食道がんにおいて、安全かつ有効な治療法となる可能性が強く示唆された

Discussion
がんに直接樹状細胞を注入し、そこで免疫反応を賦活させる局所樹状細胞ワクチン療法は、生体内で、がん組織に特異的な細胞障害性T細胞(CTL)を誘導し、治療効果を得ようとするがん治療である。
がん組織に注入された樹状細胞はがん細胞を貪食した後、近傍のリンパ節へ移動し、T細胞に抗原を提示する。T細胞はこれを認識し、CD8+T細胞はCTLに、CD4+T細胞はヘルパーT(Th)細胞に分化しがん組織を構成する細胞の拒絶に働く。

近年、患者様の末梢血より試験管内で樹状細胞を誘導する方法が確立され、樹状細胞ワクチン療法は多くの施設で試みられる様になった。これまでのがん免疫療法の主流であった非特異的免疫療法(BRM療法、サイトカイン療法、活性化リンパ球療法「LAK療法」など)と樹状細胞ワクチン療法との大きな違いは、樹状細胞によりがん組織に特異的ながん関連抗原を提示されたT細胞は、(1)認識した抗原特異的に殺細胞作用を発現する事、(2)全身に波及し遠隔部位の腫瘍にも効果を及ぼす事、(3)さらに重要なことは自己がん組織に含まれる患者様特有のがん関連抗原を記憶したT細胞による免疫学的監視機構により再発・後発転移の予防効果が期待できる事である。


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